iGAAP2022シリーズ徹底解説|IFRS実務担当者必携のバイブル

会計

IFRS実務家のための羅針盤 国際財務報告基準(IFRS)詳説 iGAAP2022

公認会計士の視点:なぜ「iGAAP」なのか

デロイト トーマツが訳・編集を手がけた『iGAAP』シリーズは、単なる基準書の解説にとどまらず、**「実務適用における判断の拠り所(解釈指針)」**として世界中の会計プロフェッショナルに支持されています。

💡 ここが実務で使える
  • 基準の行間を埋める解説:「基準にはこう書いてあるが、実務ではどう判断すべきか?」というグレーゾーンへの指針が豊富。
  • 豊富な設例(Example):複雑な金融商品や収益認識のケーススタディが数値付きで掲載されており、仕訳まで落とし込める。
  • 開示の実例:注記の文言案を作成する際のベース資料として非常に優秀。

全5巻構成ですが、全て揃える必要はありません。自社の課題(例:金融商品が多い、リース取引が複雑など)に合わせて、必要な巻をデスクに常備することをお勧めします。

各巻の詳細内容と評判

iGAAP2022 第1巻

第1巻:収益認識・税務・財務諸表表示

IFRS適用の「基礎」となる最重要巻。特にIFRS第15号(収益認識)の解説が充実しており、業種を問わず必須となります。

📚 主な収録論点
  • 概念フレームワークと公正価値測定
  • 収益認識(IFRS第15号):本人・代理人の判定、進行基準など
  • 法人所得税(IAS第12号):税効果会計の実務
  • 棚卸資産、引当金、偶発負債
利用者の声:「収益認識のステップごとの判定基準が詳しく、監査対応の理論武装に役立った。」
iGAAP2022 第2巻

第2巻:固定資産・リース・減損

BS(貸借対照表)の資産サイドを網羅。特に「リース会計」と「減損」は判断が難しいため、製造業や小売業の実務担当者におすすめです。

📚 主な収録論点
  • リース(IFRS第16号):使用権資産の測定、リースの識別
  • 資産の減損(IAS第36号):CGU(資金生成単位)の識別実務
  • 有形固定資産、無形資産、投資不動産
  • 従業員給付(退職給付会計)、株式報酬
利用者の声:「減損の兆候やCGUのグルーピングについて、かなり細かいケーススタディがあり助かった。」
iGAAP2022 第3巻

第3巻:連結・企業結合・サステナビリティ

グループ経営管理やM&Aを行う企業向け。近年重要性が増している「サステナビリティ報告」についても触れられています。

📚 主な収録論点
  • 企業結合(IFRS第3号):取得原価の配分、のれんの測定
  • 連結(IFRS第10号):支配の判定、非支配持分の処理
  • 外貨換算、関連当事者開示、EPS(1株当たり利益)
iGAAP2022 第4巻

第4巻:金融商品(全般)

IFRSの中でも最難関といわれる「金融商品会計(IFRS第9号)」を専門に扱う巻。商社、金融機関、またはデリバティブ取引がある事業会社の財務担当者は必須です。

📚 主な収録論点
  • 金融資産・負債の分類と測定(SPPIテスト等)
  • 予想信用損失(ECL)モデル:貸倒引当金の将来予測
  • デリバティブと組み込デリバティブ
iGAAP2022 第5巻

第5巻:保険契約・金融商品(ヘッジ・開示)

ニッチですが専門性が極めて高い分野です。保険会社や、ヘッジ会計を適用している企業向けの内容です。

📚 主な収録論点
  • 保険契約(IFRS第17号):アクチュアリー計算との連携
  • ヘッジ会計:リスク管理の実務適用
  • 金融商品の開示(IFRS第7号)
プロフィール
ねむりん

公認会計士のねむりんと申します。
このブログでは、日々の勉強や業務を通じて得た気づきや知識を、自分の備忘録も兼ねて発信しています。
会計に関する専門的な内容だけでなく、学びのモチベーション維持、キャリアや働き方についても取り上げながら、同じように努力されている方の参考になれば嬉しいです。

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